なぜ夏休み終りに自殺が多いのか~夏休み後半の危機~

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8月半ばに入りました。

子どもなら誰しも
この長い休みがどこまでも続いてほしいと願っていると思います。

しかし徐々に近づいてくる夏休みの終わり。
それが意識され始める8月後半は、
不登校生にとって最も危険な時期。

今でこそ
夏休みの終わりに子どもの自殺が多いことは
周知のこととなっていますが、
昔はどうだったのか?

実は
不登校が今よりずっと少なかった昭和の時代でも、
夏休み終わり時の子どもの自殺はありました。

宿題を終えられない子が焦りからパニックを起こし、
衝動にかられて自殺を計る・・・なんてことが毎年あったのです。
そのため、
夏休みの宿題には必ず
解答が付けられるようになったのだとか。


これまで学校のことを話題にしても
全く平気だった元気な子でさえ、
この時期、
不安が強くなったり悲しみに浸ったり、
重篤な鬱の人と自分とを同一視するようなことがあります。

なぜこの時期こういったことが起こりやすいのか。

幼稚園児など小さいお子さんでは分かりやすいのですが、
土日明け、
連休明け、
長期休暇明けなどには、
以前出来ていたことが出来なくなったり、
ぐずぐず言うようになったり、
調子が悪くなっている子がたくさん出ます。

止まっていたものを動かす時が
一番エネルギーが要るからです。

夏休みの終盤は、
新学期に向け
長い間「制止モード」となっていた心身にエンジンをかけようと 
潜在意識下で
相当エネルギーを使っています。
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なので
実は心は疲れており、
イライラしたりウツウツしたりメソメソしたりボーっとしたりなど、
気持ちのコントロールが難しい状態となります。

しかし頭で考えても理由が分からず、
本人らなりの理由づけが起こります。

『障碍者の人と比べて自分は頑張ってない・・・』
『他の人はお金持ちなのに僕の家はお金がない・・・』
(へ?君の家が?)

過去の辛い記憶がやたら思い起こされ

『みんなから嫌われている』
『自分なんて生きている価値はない』
『どうせ自分は何をやってもダメ』

そういった思い込みが
強くなってしまうこともあります。

健康な生徒でさえ鬱状態に陥るのですから
もともと心に傷を持っている子や心が弱くなっている子は
なおのこと。

なので
僕は
「8月後半の時期は落ち込みやすくなるけど
 季節性のものだと思って気にしないでね」

 
と、いつも事前に
不登校の生徒や保護者の方に
アドバイスしています。
(また、「夏休み明けにまた会えるのを楽しみにしているからね」と
 再会の約束を一言添えておくことも)

そして2学期始めは月の美しい9月。
「月」は「不安・憂鬱」を象徴することもあり
この時期はメランコリックになりやすく、
霊的な世界への扉が開いているかのようです。

後で考えると
自殺を考えるようなことはなかった、
と言ってた子でさえ、
何故かその時は死の誘惑にかられた、ということもあります。

ボ~ッとしている時(傍からはフワフワしているように見える)などに
魔の囁きが聞こえてくるそうです。

特に孤独感を感じている人に
この「魔の囁き」は起こりやすく、
僕の知っているひきこもりの女の子も
8月後半から鬱が悪化し、
頭の中で繰り返される魔の囁きにとり憑かれ、
9月に入ってすぐの日曜の夜、自殺をはかりました。

なので8月後半から9月いっぱいのこの時期は、
少し不安定になっている子どもたちを
大事に大事に見守って
寂しい思いはさせないようにしてあげましょう。


 


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甘え下手の子の不登校

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20年近く不登校生と関わってきて思うのが、
不登校になりやすい子の性格特徴のひとつに、
『甘え下手』というのもあると思う。

不器用だったり 
アピール上手な弟妹に負けてたり・・・

なかなか親の愛情を一身に受け取れないものだから、
とかくエネルギーの要るストレスフルな思春期を
上手く渡れず立ち止まってしまう・・・

なかには
アピール上手な弟妹に嫉妬して
当たったりしている子もいるかも知れません。
(そしてそれを親に叱られて
 『どうせ俺は・・・』と言わんばかりに心を閉ざしていくという・・・)
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こういった子には、
親が
一対一で構ってあげる時間を取ってあげると
好転します。

子どもの言うことに
批判したり反論したり意見したりせず、
丁寧に耳を傾け聞いてあげること。

続けると、大抵、
素直になってきます。
少し幼児返りして
我儘いうようになることもあるかも知れませんが
頑なだったところが
丸くなります。

「今まで親には言っても無駄だと思って何も言わなかった」子が
自分の考えていることを
ちゃんと親に言うようになってきます。
「本当は淋しかった」など
本音や弱い部分を言えるようになって来たりします。

そうなると
学校に行ってないことに対しても
オープンに話し合えるようになります。
ここまで来ると
解決はほぼ時間の問題となります。

稀にあるケースですが、
「あれやれ」「これ買え」などの要求が出てきたとしても
呑む必要ありません。
本当に欲しいのは親からの関心なので、
子どもの言われるがままにしても、
子どもは本心では満足しません。
(まあ、あまりないケースですが)

自分を語るのが苦手な子も含め、
「親から関心を持たれている」かつ「親に認められている」と
子どもに感じ取ってもらうのに
僕がいつも薦めているのは、
子どもが見せてくるもの(出してくるもの・呈してくるもの)を
関心を持って受け止めること。

甘え下手な子は、
自己表現が遠回しなことがあり、
見落とされることもよくあります。

リビングでゲームをしているようなら、
そのゲームについて興味深そうに質問してみましょう。
動画を見せに来たら
「うわぁっ なにこれ!」など反応してあげましょう。
リビングや台所の上にしれっと
読みかけの漫画やDVDなど置かれていませんか?
それにも「面白そうね、どんな内容?」など聞いてみましょう。

子どもが関心を持っていることに関心を持つことは
子どもの意思を認めていることになります。
それは
「自立心」をくすぐるのです。

思春期の不登校には
必ず「自立」のテーマが含まれていますので、
子どもを大切にしつつも
子どもが自ら何かを選び取っていくことに歓んで応じることは
子どもの成長を
引き出すことになるのですよ。


 


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学校に行けていないことを恥じない

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僕は大学時代に、今で言う『不登校』様症状になりました。

一晩中家でゲームして夜明けに床につき、
昼過ぎに起きる。
適当に昼食をとりながら再びゲーム。
それが夕食と風呂の時間以外ずっと朝まで。
このような日が、3年近く続きました。

きっかけは
受験の失敗、失恋、気の合う友人が出来ない、
授業について行けない、先生とのコミュニケーション不足、
大学の校風が自分に合わない、無理に周りに合わせようとし過ぎた、
・・・などのストレスが積み重なった故だと思います。

何度もこのゲーム漬けの生活をやめようとしました。
兄弟にゲームソフトを隠して貰ったり、
兄弟の部屋の鍵付きの引き出しに入れてもらったり・・・
でも
頼むから返してくれと懇願したり、
部屋に忍び込み引き出しをハサミでこじ開けたり、
結局はゲームをしてしまう・・・。

ゲームをする喜びと同時に、
いつも自分をコントロールできない恥ずかしさをも
味わってました。

たまに大学に行くと、
そんな自分が周りから軽蔑されているように思え、
『お前はこの大学にいるべきじゃない』と言われているんじゃないか、
そんな被害妄想にも陥っていました。

 『ゲームをする』
→『ゲームをする自分が情けない』
→『その情けなさをかき消すためゲームする』

この繰り返し。


そこから抜け出すため僕が最初にしたことは、

『ゲームをする自分を恥じないこと』

だったのです。

ゲームをする時に
「これは自分の気分を前向きにするためにする」
と意識してゲームする。

そして終わった後は、
「ゲームをする前より気分が良くなったのだからOK」と言い聞かせました。

『自分はゲームをやめたくてもやめられない情けない人間』
という受け身的イメージから
『自分は自分をより良くするためにあえてゲームをしている』
という能動的なイメージに変えたのです。

自分はどうしてもこのような行動をとってしまう、
と受け身的で、無力感を抱いてしまうところを
自分があえてこの行動(症状)を選び、
そしてその結果少しでも良くなったところを評価する、
ということをしてみた。

すると
徐々にゲームへの執着が薄れ、ゲームの時間が減っていったのです。
そして外へ散歩に出るようになったり、少しずつ勉強をするようになったり・・。

おそらく
『自分の行動を自分でコントロールできる』という
自己効力感が回復してきたのでしょう、
数か月後には、
人目が怖くて仕方なかった僕が
フリースクールで不登校生の相手をするボランティアをするようになり、
さらに大学院に合格、ペットも飼い始め、
家庭教師のバイトまでするように!

「こんな自分じゃダメだ 変わらなきゃ」と
自分を責めている時は変わらなくて、
「これでいいんだ 立派だ」と
自分を許して認めてあげると変わったのだから
まずは自分を傷つけないことからかな。


 
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震災後の子どもの心理

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不登校の子に学校のことを言うと暴れます

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学校に行かなくなった子ども。

毎晩
「明日は行く」と言っているのに
朝が来ると起きられない。
昼前に起きてきて、
家でゴロゴロ、ネットやゲームばかり。

そんな子どもの姿に苛立ち
親としてはつい
「学校に行け」と言ってしまいます。

しかしそうすると
激しい反発を招き、
バトルとなってしまう。
または
厳しい表情でバタンッとドアを閉められ 
部屋にこもられてしまう。
・・・なんてことが
繰り返されていたかもしれません。

不登校になった子に
親が「学校に行け」と言いたくなるのは当然のこと。

でも
学校のことを言って子どもが暴れる、
不機嫌になって部屋にこもられるようなら
まだそれは
言うべき時ではないかと思います。
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と思われるのももっともですが、
学校に行かないことを一番責めているのは
実はお子さんご本人なのです。

思春期に入るまでは毎日普通に学校に通っていた、
というお子さんなら、
「学校には通うもの」ということが理解できています。

「学校」の話題を聞いて暴れる、不機嫌になるなら、
本人はそのことを痛いぐらいよく分かっている、ということ。
暴れたり、物にあたったりなど、イライラが激しい時は、
「何で学校に行けないんだ」という
自責の念に苦しんでいる時。

そんな子どもに
学校のことを言うのは、傷口に塩を塗り込むようなもの。
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と思われ、信用を失い、
親子関係の悪化へと、問題をこじらせていってしまうかもしれません。

まずは落ち着いてもらうこと。
学校へ行けと言わなくなると、
子どもは少し落ち着き、余裕が出て来ます。

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この時期、
学校のことは担任の先生にお任せするといいでしょう。
「学校の先生」が「学校」を話題にするのは当たり前のことなので、
親が言うより反発が少なくて済みます。

とはいえ、
学校に行かない自分を責めている頃なので、
担任が家に(電話・手紙が)来るだけでも
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と、被害的に受け取り、暴れるかも知れません。

しかし
「学校のことを言うと嫌がるので」と言って
学校との関わりを断ってしまうと、
それはそれで、
子どもの中に「見捨てられた」感が残ります。

定期的な家庭訪問、電話連絡、配布物や手紙のポスティングは
続けてもらいましょう。
最初は、激しい反発を示すかもしれませんが、
自分に害がないこと分かってくると、
家に来ることを容認してくれるようになります。

その際、
子どもが担任と「会う」「会わない」かは、子どもに決めさせて下さい。
嫌がっている時は会わなくていいのです。
間違っても
抜き打ちで先生と子どもを会わせようとしてはいけません。

「学校と繋がっている」という意識を持ってもらうことに意味があるのです。
これは、
学校に復帰する時のための伏線作りになります。
(学校の先生との繋がり方、家庭訪問テクニックについてはいずれまた)

「心」は揺れ動くものですから
ずっと「学校なんて行かない!」と暴れているままではありません、
学校に関心が向くときもやってきます。

そのためにも
余計な親子バトルを減らして
家の中で安心して過ごせるようになることをめざしましょう。
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「何で学校に行かないの?」と言う意味

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毎晩毎晩、子どもは
「明日は学校に行く」
と言うのに
いざ朝になると
全く起きる気配なし。

もう子どもの言うことなんて信じられない、

「いったいいつになったら学校に行くの?」
「何で行けないの?」

そう怒鳴ってしまうことも、
あるかも知れません。

とはいえこの台詞、
言ってしまって良い結果になったことが
ワタクシの経験上 ほぼ皆無なため
あまり、お勧めできません。

むしろ言った後
子どもがマンションの屋上までかけ上がって柵を乗り越えようとしたり、
ガラス窓に飛び込んだり、
ナイフを持ち出して来たり、
風邪薬を大量に飲んだりなど、
(実際に死に至るものではないのですが)
衝動的な行動に走ってしまうなど、
悪くなったことの方が多かったです。


不登校生は
学校に行っていない自分を
「良し」と思っていない子が大半ですから
(もちろんそうでない子もたまにいますが)

「何で自分は学校に行けないんだ」
「いつになったら行くんだ」と
心の奥では自分を責め、そして焦っています。

それをかき消すためにも
ゲームやネットやら
自分の趣味に走ったり
ひたすら寝たりします。

しかしその態度が傍からは
怠けているように見えたり、
何の心配もせず
好きなこと三昧に過ごしているよう見えるので
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と、言ってしまいたくなります。

実は子ども本人も
何故行けないのか分かってなかったりします。

きっかけになった友人間のトラブルも解決したのに
いじめてきた相手も謝罪したというのに
それでも何故か学校に行けない、
・・・なんてこともあるのです。

なのでますます、訳が分からない。
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とはいえ
子どもの心の奥で常に駆け巡っているこの台詞を
親があえて言葉にしてしまうと
子どもは
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と感じてしまいます。
また、親を苦しめていることに、罪悪感を抱く子もいます。

親にどれだけ自分が苦しんでいるかわからせるためにも、
また、
こんな情けない今の自分をナシにしてしまいたい、という意味でも
自虐的な行動に走ってしまうこともあるのです。
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子どもに学校に行くよう煩く言っても効果がないことは知っているのに
つい言ってしまう・・・そんなこともあると思います。

親御さん、特にお母様は
お子さんといちばん身近な存在なため、
子どもの気持ちと無意識に繋がっています。

ですから、
お子さんが学校に行かない自分を(無意識に)強く責めている頃は、
お母様も共鳴して
子どもを責めてしまうことが、起こりやすいのです。お母様は、


子どもを責めてしまう自分を責めるのではなく、
子どもに対してどんな気持ちになるのか、
チェックしておくといいでしょう。

スクールカウンセラーの所に行く場合は、
その情報(子どもと居るとどんな気持ちが湧いてくるか)も伝えましょう。
とても貴重な情報です。

以前、
あるお母様が、
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ということがありました。

その不登校のお子さんは
ずいぶん表情も体調も良くなり、ワタクシが
「もうそろそろ登校に誘おうかな・・・?」という頃だったので

「それは お子さんが自分に対し
 『そろそろ学校に行けよ、何で行かないんだよ』と、
 自分にたきつけているんですよ。
 行きたい気持ちがあって、葛藤しているんです。
 ですからそろそろ登校するための刺激を与えないと、
 逆にイライラして攻撃的になるかも知れません」

その頃ちょうど定期テストがあったので
誘ってみたら、全日出席。お腹が痛くなるなどの不定愁訴も出ませんでした。


「何で学校に行かないの」「いつ行くの」と言いたくなる気持ちは
子どもの心のメッセージだったりします。

子どもの心が今どんな状態にあるか、
そしてお母様の心の状態はどうなのか、
それを見ておくことで
「いつ行くか」が、分かりやすくなるのです。


  ・・・ちなみに
  「何故行かないの」と聞かれた場合、
   脳は「行かない」理由を自動的に考えます。
  なので、
  学校に行けない理由ばかりが思いつくことになり、
 結果、「だから学校に行けない」という結論に至るしかありません。
  また、幼い子ほど、
   最初に思いついたことを「正解」だと思い込みます。
  なので幼稚園児などの場合、
 「バスがうるさいから」「給食に食べたいものがないから」など
 ???な解答が出てきたりします。

・・・つまり、この質問の解答には期待できないってことです。

参考文献:「母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ」
母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ
▲子どもが不登校になったとき陥りやすい悪循環会話パターンの修正法などが載っています。
 家族関係の歪み、親子の擦れ違いからくる不登校事例が多め。
 発達障害やDVなどの要因を含む不登校向けではないかもしれません。
 とはいえ高名な東山紘久先生の著書、参考になるものはあります。

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Noが言えない不登校生には…

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不登校の生徒と関わってよく思うのが、
「NO」を言うのが苦手な子が多いなぁ ということ。

優しくて、人の期待を拒むのが苦手だったり、
生真面目で不器用で頑固で、
人間関係を適当にやり過ごすことができなかったり…

理由は色々ですが、
総じて「NO」を言うのが苦手な子は
いじめられやすくなったり 不登校になったりと
損な目に遭いやすいようです。

優しくて、断るのが苦手な子は受容的ですから、
他人を利用しようとする人(自分を受け入れさせたい人、自己中心的な人)が
寄って来ることがあります。

そのような人に、
依存されたりいいように使われたりしても
NOが言えないので、
「嫌だな」と思いながらも 付き合い続けます。
そしてある日パタッと エネルギーが切れて 学校に行く力が出なくなってしまいます。
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不器用な子や頑固な子、生真面目な子は
同級生からからかわれたり、嫌なことを言われても
機転の利いたとっさの対応が苦手なので
何も言えないまま 固まってしまいます。

それが
「あいつには何を言っても大丈夫だ(言い返してこないし、言いつけないし)」と
思われ、調子に乗られ、からかいの対象となったりすることもあります。
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そしてそれに耐えるエネルギーが切れた頃、
家にこもるようになります。
(家では暴れたり怒りっぽくなったりすることも)

どちらとも
『何も言えない不甲斐ない自分』を味わうことになり、
自分への信頼が低くなります。
(信頼が低くなると、積極性も低くなります。)

何も言えないままでいることは
いじめられ体質になっていくことにもなるのです。
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そう言う生徒達と よく実践しているのが、
ここ(相談室・安全な場所)で、
悩みの元となった相手をイメージして、自分の気持ちを伝えること。
言いたかったことを、今ここで言うこと。

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この方法、意外なことに
生徒たちは真剣にやってくれます。

もとは
僕の相談室にある大きなぬいぐるみを、
生徒たちが憎き(?)相手に見立て
言えなかったことを言ったことが始まり。

やってみた生徒たちが皆、
「スッキリした!」と、
本当にその相手に言ったような感覚になるのです。

そして何より、
「大丈夫、(自分は)出来る」と
自分への信頼を取り戻しているのです。

NOを言うのが大事と分かっていても出来ない人は、
後からでもいいので、
安全な空間で、
言ってやりたかったこと、言ってやりたいことを、
相手をイメージして、それに向かって、声に出して言うこと。

(声に出すのがポイント 真剣になるほど良い)

そうすると、
「私はちゃんと言いたいことを言える」という感覚が身体に入り、
『何も言えない不甲斐ない自分』というイメージを防ぐことが出来、
自分への信頼を保てます。

(自信がついた子は
 担任の先生に事の次第を話して
 相手との話し合いの場をセッティングをしてもらってもいいでしょう。)

ちなみに不登校の生徒が
回復期に、
「本当はあの時○○が嫌だった…」と、
『過去の傷つき体験』を 親に言うようになることがよくあります。
なので、
「嫌なことが言える」ことは「癒える」ことでもあるのでしょう。

言いたいことは飲み込まず、
声にして言うこと。
「しょせん架空だし…」「今頃言ったって…」と
何も言えないでいると、
心も癒えないままになっちゃいますよ。

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不登校生が復帰に向け春休み中にしておくこと③固まってしまう子

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「不登校生が復帰に向け春休み中にしておくこと③ 固まってしまう子」

新学期が始まりましたね。

眠い目をこすりながら毎日登校している子もいれば、
始業式は来て、次の日は休んで、その次の日は遅刻…など
五月雨登校の子もいます。
学校に行こうと思っているのに身体が動かない、朝起きれない、
なんて子もいることでしょう。

学校に行っている行っていないに関わらず、
子どもも親もとにかく
「焦らない」こと、「欲張らない」こと、「思い詰めない」こと。
焦ってもいいことは何もないですからね。

ところで
相談が来ました。
「学校に行きたい気持ちはあるものの、
 人(同世代・集団)と会うと固まってしまう」、というもの。

固まってしまう理由は色々だと思います。
人とどう会話していいか分からない、
想定外のことが起こるとどうしていいか分からなくなる、
人から変に思われるのではと怖くて何も出来なくなってしまう、
過去に辛い体験があって、その時の体の反応が出てしまう…などなど。

理由はさておき
固まった状態でいるのは
身体にとって良いものではありません。

このような相談を持ってくる生徒とまず話し合うのが、
「じゃあ、固まったときどうするか決めておこうよ」
というもの。
どうするか決めておかないことが、固まったままでいる要因でもあります。
結構これって大事なことなんです。

生徒がやりたがる方法があればそれでいいのですが、
一番オーソドックスなお勧め法は「深呼吸」。
とくに息をゆっくり長く吐くこと。
深呼吸は体をリラックス状態に導きます、

そして普段から 
やっておくといいストレッチを紹介します。

息を吸いながら身体にぐっと力を入れて肩を上げ、
その状態をギリギリまでキープ。
そしてその状態から一気に脱力してリラックス。

一日数分、続けていくと、ストレスを感じにくい体になると言われています。
恐らく
自ら緊張を作り、それを緩和するということをくり返すことで
身体が「緊張をコントロールできる」と学ぶからでしょう。
「自分で何とかできる」と思うと、自信もついてきます。

こちらの動画で見られます。(1分10秒ぐらいの所から始まる)▽


ボイストレーニング 準備運動


ストレス対処のためではなくボイストレーニング用なのですが、
宜しければボイストレーニングもしてみて下さい。

僕は、生徒によってはボイストレーニングも薦めています。

不登校になる子には、自己表現が下手な子も多く、
同級生の会話の中で自分を出せないと、
学校に行ってても「自分がいない」ようで楽しくないんです。
(結構これがストレスになっている子も)

「声を出す」ということは、「自分」を出すことの練習にもなります。

このストレッチは
東日本震災の後、学校の子どもたちに薦めたセルフケアの一つでもあります。
大人のストレスマネジメントにもよく取り上げられています。
子どもと一緒にやってみてはいかがでしょうか。

■割といい内容の本でした。▽図書館で探してみて下さい
ようこそ反抗期―不登校のこころの読み方
登校拒否・引きこもりの二次的反応―かかわりつづける人のために

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不登校生が学校復帰に向け春休みにしておくこと②

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不登校生が学校復帰に向け春休みにしておくこと②

始業式まであと少し。
今のクラスでは復帰に踏み切れなかったけど、
仕切り直して今度こそ…!
そう思っている子も、多いことでしょう。

「学校復帰が少しでも上手くいくよう
 春休み中しておくことはないですか?」
という質問も、保護者の方からよく受けます。

ワタクシがいつも言うことは

「好きなことや楽しいことをして
 エネルギーを蓄えておいて下さい」というもの。

新しいことや苦手なことに
挑戦したり耐えたりするにはエネルギーが要ります。
エネルギーが無いときには、
いつもと違ったことにも、ほんの少しの嫌なことにも
キーッとなったりグサッと傷ついたりして
やる気がなくなります。

学校に行かなくなったばかりの頃がそうだった、
という子も多いのでは?
再登校を試みたものの、
同級生の「何で学校に来なかったの?」の一言に傷つき
ふたたび不登校状態になった…、という子も
いたのではないでしょうか。

そのためにもエネルギーは必要。
寝ること食べること。そして
好きなことに熱中したり楽しむこと。

「秋も冬も好きなことばかりして家に居てましたが…」

と突っ込まれそうですが、
実は好きなことの仕方
この時期は少し違います。
春に花が開くように
子どもの心もオープンになっています。
外の世界のものを、吸収しやすい状態になっているのです。

学校に行けない罪悪感を掃うためネットに走っていたり
不安に抗うべく好きなことに逃げていたような
内にこもろうとするものではありません。
今、好きなことを楽しむことは
登校というフライトに必要な燃料をためること。

効果的だったのは
子どもの趣味に
親(特に同性の親)が一緒につきあうこと。

自然散策にお寺巡り、お城大好きっ子に
アイドル好き、電化製品街好き、釣りにキャンプにグルメ旅…
子どもの個性が分かって面白いものです。

親の趣味に
子どもをつき合わせて楽しむのではありません。
親が自分の楽しみに夢中になり過ぎると
子どもは置いてけぼりにされてる気がします。
また、
親がうんざりした気分でつき合っても
いいことはありません。

子どもは
親が自分を本当に見てくれているかどうか
ちゃんと感じ取りますからね。

「自分の好きなことに触れること」は「自分を取り戻すこと」、
「楽しむこと」は「エネルギーを蓄えること」、
「親に一緒に来てもらうこと」は「親にそれを保障(保証)してもらうこと」。

「何をしている時ワクワクしてるだろう?」
そう考えるだけでも
子どもにとってはプラスになると思いますよ。




不登校生が学校復帰に向け春休みにしておくこと①

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不登校生が春休みにしておく学校復帰対策①

来月から新年度スタート!

1学期から不登校になった子も、
2学期から不登校になった子も、
厳しい寒さが過ぎ、
柔らかな温かさが感じられるようになると、
心に希望の風を 吹かさずにはいられないようです。
以前より、
表情も綻び、体がよく動いています。

来月から学校に!
そう考えている不登校生も多いことでしょう。
復帰には一番いい時期です。

「春休み中にしておくことはないですか?」
という相談もよく受けます。

僕の答えは、
「とにかく楽しい体験や好きなことをして、
 エネルギーを蓄えて下さい。」

プラス、
ここ数年よく答えているのが

「日常の些細なこと(どうでもいいこと)で、
 生まれてこの方やったことがないことをしてみて下さい。」というもの。

なぜなら
脳(身体)は保守的です。
安定を好みます。
新しいことばかりに曝され続けると、
参ってしまいます。
ずっと家で同じような毎日を過ごしていたのなら
新しいものへの耐性が弱くなっているかもしれません。

幼稚園では、
新しい年度に入った途端
今まで何ともなかった子が
「幼稚園行きたくない」と言い出したり、
幼児返りやチックなどの問題行動を出すことが多々あります。

新しい環境、新規なものは
子どもにとってそれだけ負担がかかるもの。
慣れるのに半年かかる子さえいます。

4月復帰して頑張り過ぎて
5月連休明けに倒れてしまう(また不登校になっちゃう)、
なんて子も多いのです。

小さな新規体験をして、
身体に「新しいことが起こる」ことを慣れさせておく。

今まで入ったことのない店に入ってみる、
今まで食べたことのないものを食べてみる、
今まで花の香りなんて匂ったことなかったけど匂ってみる…等。

小さなことでいいんです。
大きな新規体験だと、
かえって負担になるかもしれません。

疲れるようだったらやめましょう。
エネルギーの無い子にとっては、
プチ新規体験でも負担になることがあります。
(表面上はやる気がないように見える。)

目立った効果はありませんが、
チャレンジ精神と、新規耐性を高めることが出来ます。

新しい行動を起こすようになると、運の流れも変わります。
自分を変えたい時などに お勧めですよ。


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