不登校初期~スマホを手放さない頃

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中学生の子どもが不登校になりました。
不登校になってからは
スマホ(携帯、ネット、ゲーム)を片時も離しません。
一晩中見ている時もあります。
そして朝は起きれません。

子どもが不登校になって
スマホやネット、ゲーム、
子どもによっては
深夜アニメや好きな芸能人のDVD等をずっと見ている、
…なんてことは
実によくある現象。

不登校生のほとんどが
通る道と言っても過言ではありません。

特になりたての頃は
親御さんのスマホを執拗にせがんだり
取り上げると暴れたり、
怒って部屋にこもったりなど、
その依存ぶりに
「ウチの子大丈夫だろうか?」と
多くの親御さんが不安になられます。

スマホやパソコンの電磁波は
睡眠ホルモンの分泌を悪くするし
ひと晩中起きて日中寝てるなんて
すごく不健康。
それに
ネットは何処に繋がっているか分からず、
怪しげなサイトに行ったり変なネット友達が出来てしまうかも知れない。
一刻も早く
この状態から抜け出してもらいたい。

「いっそのこと、見れないよう取り上げましょうか!?」

…そうおっしゃる親御さんも
少なくありません。

しかし僕は
安易にスマホやゲームを取り上げることを
あまりお薦めしません。

朝起きて学校に行って夜寝る、という習慣が
小学生時分に身についていたお子さんなら、
今のこの状態を心から望んでいる訳ではないのだと
思っていいでしょう。

何せ初めての不登校体験。
右も左もわからず、
どうなっていくかわからない不安と
自分を責める声で
頭も心もいっぱいです。

何も考えず、自分を受け入れてくれる世界に避難するのが
今の彼らにできる唯一の対処。
『やめよう、こんなこと』と思っていても
現実と向き合う力が足りない内は
同じようなことをくり返します。

自分を受け入れてくれる大切な癒し空間、
そこを取り上げると
行き場を無くします。

「(ゲームを捨てられて)…自殺も考えた」
 と、包丁を前にし思い詰めた子もおりました。
行き場がなくなったからといって、学校に行くわけでもありません。

社会的に
自分は恥ずべき存在だと思っているから
スマホの世界に籠るので、
安心して外の世界に出て来られるよう
子どもがやっていることは
否定しないでおきましょう。

見ている内容について教えてもらったり
関心を持ってあげたりして
その話題を親子で共有できるようになると
スマホやゲームが
『子どもの依存相手』『子どもを囲う存在』『現実逃避の場所』から
社交のための『道具』へと変わっていきます。

子どもが選んだ動画やゲームで 大人が楽しんだり喜んだりすると、
子どもの自信回復にもなります。

大事なのは
見ている時間よりも内容。
「内容」と「見方」が、
その子が今「求めているもの」と「心のあり方」を
表しています。

子どもが話してくれる内容や閲覧履歴などを見て
どのようなゲームや動画、サイトを見てるかは
把握しておくといいでしょう。

残酷なものや暴力的なもの、性的なもの
法に触れそうなものではなく
一般的なゲームや面白い動画、子どもの趣味のものである場合は
とりあえず安心してもいいと思いますよ。

『スマホと子どもの一対一の関係』から
『スマホを介した、大人と子どもの対話関係』へ
内から外へと広がるよう
スマホをうまく利用していけるといいですね。



 


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リストカットしないですむようになるには?

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前回、
リストカット(自傷行為)は、
強い不快な気分を切り替えるためにしている、
その子なりの
とっさの対処法と書きました。

即効性が高いので
ついやってしまう子がいるのも
分からなくはないですが、
可愛い子どもたちが
自分で自分を傷つける様を見るのは
大人としては辛いところ。

何とか別の方法で
切り替えてもらいたいものです。

生徒から
「リスカしたい気分の時はどうしたらいい?」という相談を受けた時は、
僕はいつも
「今までに他の方法で試してみたことはなかったの?」
と尋ね、
あるのなら
「その方法だとどうなったの?」「どのくらいうまくいった?」と
聞きます。

ない場合は
他に何か方法はないかを
一緒に考えたり、
考えてもらうよう
お願いします。

結構な割合で
みな自分なりのリスカ衝動対処法を考え、実践した経験を持っています。

多かったのが
好きな芸能人の写真集、
好きな雑誌、漫画、動画、ゲームなど、
とにかく自分の好きなものを側に置いて
切りたくなる衝動がおさまるまで
それを見たりしたりして過ごす、というもの。

他にも
水を飲む、
好きな楽器を弾く、
身体を動かす、
絵を描く、ブログを書く、
ノートに悪口や落書きをしまくる、
ビーズアクセサリーを作る…、など色々な方法が聞けました。

自傷したくなる衝動は、
45分以上は続きません。
生徒はその間、
何とか他の活動で
やり過ごそうとしてくれます。

その間の努力と工夫は
たいへん立派なものなので、
大いに褒め、ねぎらいましょう。(すばらしい!!)

生徒自らが思いついたリスカ衝動対処法は、
その子の才能に関連しているものが(実は)多いのです。

なので
その対処法についても
「スゴイねそれ!」「いい趣味だね!」「何それ面白そう」と
詳しく聞いたり教えてもらいましょう。
生徒の自信につながります。

それでも「またやっちゃった…」
という子には
「自分を責めたりしなくていいよ、
 それだけストレスがあるってことだからね、
 それより教えてくれてありがとう。
 切った時は必ず誰か(担任、保健室の先生)に報告してね、
 そして手当てを受けて欲しい。
 もし出来るのなら、
 切りそうな気分の時は、前もって教えて欲しい」と、
お願いしておきます。
(もちろん担任の先生や保健室の先生には怒らないよう事前に伝えて)

すると
「今、授業出たらリスカしそう…」と
担任の先生に
前もって言うようになった生徒もいました。

欲を言えば、
リスカしそうになる衝動そのものを
言葉で表現できるようになるといいですね。
そうすると
行動や症状で
表現する必要が減りますから。


さて、
リストカットをしないで済むようになる方法で、
もっともお勧めできるのは
我が国一の天才精神科医、
神田橋條治先生発案の、
芋焼酎風呂

芋焼酎をおちょこ一杯分、
お風呂の湯船に入れて、
その中に(顔面だけ湯船から出して)頭から全身浸かる、
という方法です。
邪気が抜けるのだそうです。
(ただしその後の湯船は
 邪気だらけになります。)
普段からやっておくと予防になります。

手首や足首は
邪気や血液がたまりやすいところ。
心が苦しくなった際に手首を切ってしまう行為は、
邪気を体外に追い出そうとする
本能的行為とも言われてます。

自傷をする子に、
芋焼酎を濡らしたコットンのガーゼで
手首や足首など、
自傷しそうな場所を
スーッと拭いてもらうと、
スーッと邪気がとれるそうです。

「これなら自傷せずに済みそう」と
リストカッターの間で好評なのだとか。

あくまで本に載っていた話、
ということになりますが。▼
『精神科養生のコツ』神田橋 條治

そして
僕が思いついた方法、
バランスボールに座って上下にピョンピョン跳ねる、というもの。
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または
片足でケンケン を左右繰り返す、
スキップする、
廊下を雑巾がけ、…など。

要は自分の正中軸、“芯”を感じる。
その感覚をしっかりさせるという方法です。
やっていくうちに、不快な気分がなくなります。
芋焼酎風呂同様、
普段からやっていてもいい方法です。
インナーマッスルが鍛えられ、『自分軸』がしっかりしてきます。
ストレスに強くなり健康にもいいので
おススメです。

他にも、
自傷したくなる時に、
体を激しく使う運動を思い切りして
その後は逆に、
本を読むなどの頭を使う作業をする、という方法。
学会で聞いてきた方法です。

…など、紹介しましたが、
大抵の生徒たちは
僕が薦める方法より
自分が思いついた対処法、
「自分の好きなことをしてやり過ごす」をとります。

思春期の中学生にとっては
大人から決められた正しい方法より
自分の選んだ「好き」を選ぶ方が
魂の健康に良いようです。



 


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なぜ子ども達はリストカットをするのか

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子どもの手首に
カッターか何かで
切った痕があることがあります。

リストカット、
通称リスカと呼ばれる、
自分で自分を傷つける行為で、
手首以外の場合もあります。

このリストカット、
一般によく誤解されているのが
『人の気を引こうとしてやっている』
というもの。

たしかに注目されやすい行為なので、
『リスカをしたら、人に構ってもらえる』ということを
切った本人が
無意識に学んでしまうこともあります。
ですがそれはあくまで
二次的なもの。

自傷する動機の多くは、

イライラ・ムシャクシャする、(焦燥感・怒り)
 自分が存在しているのかどうかわからない感じ、(離人感・空虚感)
自分を責めてしまう、すごく淋しい(鬱)
などの、
ひじょうに強い不快な気分からぬけ出すためしている、
というもの。

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と言う子がいますが、
変なことを言っているのではなく、
本当にスッとするのです。

血を流すと血圧が下がりますから
イライラなどの興奮はマシになります。
特に血液は、
手首足首などに溜まりやすく、
(ちなみに邪気も手首足首に溜まりやすいのだとか。)
そこを切ると
スッとした気分になりやすいのでしょう。
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と言う子は
自分の身体に強い刺激を与えることで
身体の輪郭(自分がどこにあるか、どこまでなのか)を確認し、
意識を保つのです。
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傍から見ると
ギョッとする方法かもしれませんが、
その子なりの、とっさの対処法なのです。

なので子どもに
「いいか悪いか」を論じても
根本解決にはなりにくいでしょう。

どんな不快な気分への対処としてしているのか、
を知ることが大事です。

子ども本人も、
なぜしてしまうのか分かってないことも多く、
その場合、
「どんな気分の時、切りたくなるのか覚えていてね」
「切る前と切った後、どんな風に気分が変わっているの?」
など、その子に
リスカの前後をモニタリングしてもらうようお願いします。
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そして
不快な気分を変える方法が他にないか、
今までに何か試してみたことはなかったか、
あるのなら
その方法だとどうなったのか、
どのくらいうまくいったのか、
なかったのなら
他の方法を一緒に考えたり、
考えてもらうようお願いしておきます。


自分を傷つける行為を続けていくと
(意識的にしろ無意識的にしろ
『自分を大事にしていない子』という目で見られるので)
『甘えてる』『病んでる』など言われたり
被害的な目に遭うことも多くなります。

なので何よりも
子どもに
『自分は大事にされるべき存在である』ということを思い出してもらうため
傷の手当てを丁寧にしてあげましょう。

手当てされる感覚が、
『大切にされている』という感覚なのです。

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「そんなことすると
 ケアされたくてリスカすることが増えるのでは?」
と心配される方もいるかも知れませんが、
リスカは
不快な気分に対するとっさの対処法。

ケアを求めてやっている行為ではなく、
ケアが必要になっている状態を表す行為。

リスカに関心を向けるのではなく、
リスカに走ってしまうような、
その子をとりまく不快な状況が何かについて
関心を向けましょう。

『こんなことしてるなら精神病院に入れるよ』など脅すと
「私が辛い思いをしていることを、分かってくれないんだ」と
子どもは深く傷つきます。

『あなたが大事だからもうしないで欲しい』
とお願いする方がまだマシです。
「あなたが自分を傷つけているのを見るのは心苦しい」ということを
素直に伝えましょう。

以前、辛くなるとリスカをしていた子が
お母さんとの関係が良くなって
『親からもらったこの身体を傷つけるわけにはいかない』
と、
リスカを我慢するようになったことがありました。

子どもは
「自分は大人から大事にされている」と感じられると強くなるんですね。

・・・リストカット対処法は次回書きます。・・・

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不登校生のドタキャン~「行く」と言っておきながら行けないときは?~

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不登校になった子によく起こる現象のひとつに
「明日は(学校に)行く」
「来週は行く(外に出る)」 と言っておいて
その日になると
起きれなかったり、
体の調子が悪いと訴えてきたりして、
ドタキャンが多くなる
ということがあると思います。

それも学校関係だけでなく、
友達との約束、行く予定だったイベント、
という場合もあります。

あまりにドタキャンをくり返されると
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と 、
子どもの言うことが
信じられなくなることも
あるかもしれません。

でも 子どもは、
親や相手に反抗して
あるいは
だまそうとして
ドタキャンしたわけではありません。

「行く」と言っている時点では
確かに行くつもりでいます。

わりと不登校なり始めの頃に多い現象で、
本人は
自分の身体は自分の意思のまま動かせると思っています。

しかし当日になると、
お腹が痛くなったり、身体が動かなくなったりして、
結局 外に出られません。

それを見て
周囲の人も本人もがっかりします。

子どもは
周りからの信頼を損ないますし、
自分への信頼も低下します。

ふがいない、情けない・・・。
いつしか自分で自分を諦め、
学校や、友達と会う約束をする意欲も萎えていきます。

不登校になって一番困るのが、
子どもが自分への信頼感を失ってしまうこと。

再登校には自分への信頼の回復が必要です。
しかし不登校中は自信を失う機会が多いのです。

「行く」と言っている内は
「行かなきゃいけないよな」と思っている段階。
 まだあきらめていない状態です。

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子どもの言っていることを
大人は否定することのないように。
結果はともかく、
本人の自尊心を傷つけます。

(そうは言ってもどうせ行けないんだろうな・・・)と分かっていても、
子どもが「行く」と言っている以上は
「うまく行けるといいね」と
相手の言っていることを肯定しましょう。

そして
ドタキャンになった時に多くの人に迷惑をかけないよう、
約束している相手には事前に
ドタキャンもあるかも知れないことを伝えておき、
その場合はどうするかを決めておくこと。
(相手の人がショックを受けないよう、
 そして子どもが行けるようになった時のことも考え、
 「今はまだ難しいみたい」
 「誘ってくれてありがとう」
 「子どもにとって支えにもなっている」など
  相手のことも労っておきましょう。)

僕は
不登校生の親御さんには
「子どもは自分では『出来る』と思っているから「行く」と言うでしょうけど、
 身体はずっと保守的で、
 意志よりも、ずっと後からついて来るものです。
 当日になってドタキャンになっても、
 全然おかしいことではないんです。
 でも『行く』と頭で思っている以上、
 いつか必ず出来るようになります。」

不登校生がドタキャンを繰り返すことは
実によくあることで、
そしてそれが自然な反応だということを、
前もって言っておきます。

約束していたことが、結局出来なくて、
ドタキャンになったとしても、
大人は慌てず、
「『行く』と言っている限り、いつか行けるようになるよ」と、
おおらかな態度で接してあげること。

出来なかったことについて責める必要ありません。
何故出来なかったかと問うことは無意味です。

大人が
子ども以上に落ち込んだりすることだけはないように。
思うように自分の身体を動かせなくて
ショックを受けるのは本人です。
大人を苦しめてしまったという罪悪感まで背負わせてしまうことにならないよう。

行けるようになる時も来ると、
大人は
希望を持たせてあげることです。

子どもは賢い存在ですが、
十数年しか生きていないため 知らないことが多く、
そのため
『一事が万事』
という思考になりやすいのです。(ウツの人の考え方と似ています。)

そんな彼らに
子どもよりずっと長く広く世界を見てきた存在として、
今の状態が長い人生の中でほんのわずかな時であり、
いくらでもやり直せるものなのだということを、
示してあげると、
子どもは
とても心強くなります。

そして
大人のそういった態度から
子どもは
自分の問題に対する態度、
距離を置いて冷静に見つめるという態度を
学んでいきます。

どうせドタキャンだから約束はしないでおこう、
という態度は僕はあまり薦めません。
ドタキャンが続くと
子どもに行くか行かないかを聞くのが苦痛になってくる親御さんも
いらっしゃいますが、
不登校中、
子どももずっと同じ状態でいることもなく、
たまに調子がいい時もあります。

行けたか行けなかったかの結果ではなく、
その約束に対して子どもが
どのような姿勢で臨んでいたか、
行けなかったときどのくらい落ち込んでいたか、
どんな風に立ち直ったか、どれぐらいかかっていたかなど
を見ていて戴ける方が
援助者として助かるのですが。

2008.April



 


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なぜ夏休み終りに自殺が多いのか~夏休み後半の危機~

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8月半ばに入りました。

子どもなら誰しも
この長い休みがどこまでも続いてほしいと願っていると思います。

しかし徐々に近づいてくる夏休みの終わり。
それが意識され始める8月後半は、
不登校生にとって最も危険な時期。

今でこそ
夏休みの終わりに子どもの自殺が多いことは
周知のこととなっていますが、
昔はどうだったのか?

実は
不登校が今よりずっと少なかった昭和の時代でも、
夏休み終わり時の子どもの自殺はありました。

宿題を終えられない子が焦りからパニックを起こし、
衝動にかられて自殺を計る・・・なんてことが毎年あったのです。
そのため、
夏休みの宿題には必ず
解答が付けられるようになったのだとか。


これまで学校のことを話題にしても
全く平気だった元気な子でさえ、
この時期、
不安が強くなったり悲しみに浸ったり、
重篤な鬱の人と自分とを同一視するようなことがあります。

なぜこの時期こういったことが起こりやすいのか。

幼稚園児など小さいお子さんでは分かりやすいのですが、
土日明け、
連休明け、
長期休暇明けなどには、
以前出来ていたことが出来なくなったり、
ぐずぐず言うようになったり、
調子が悪くなっている子がたくさん出ます。

止まっていたものを動かす時が
一番エネルギーが要るからです。

夏休みの終盤は、
新学期に向け
長い間「制止モード」となっていた心身にエンジンをかけようと 
潜在意識下で
相当エネルギーを使っています。
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なので
実は心は疲れており、
イライラしたりウツウツしたりメソメソしたりボーっとしたりなど、
気持ちのコントロールが難しい状態となります。

しかし頭で考えても理由が分からず、
本人らなりの理由づけが起こります。

『障碍者の人と比べて自分は頑張ってない・・・』
『他の人はお金持ちなのに僕の家はお金がない・・・』
(へ?君の家が?)

過去の辛い記憶がやたら思い起こされ

『みんなから嫌われている』
『自分なんて生きている価値はない』
『どうせ自分は何をやってもダメ』

そういった思い込みが
強くなってしまうこともあります。

健康な生徒でさえ鬱状態に陥るのですから
もともと心に傷を持っている子や心が弱くなっている子は
なおのこと。

なので
僕は
「8月後半の時期は落ち込みやすくなるけど
 季節性のものだと思って気にしないでね」

 
と、いつも事前に
不登校の生徒や保護者の方に
アドバイスしています。
(また、「夏休み明けにまた会えるのを楽しみにしているからね」と
 再会の約束を一言添えておくことも)

そして2学期始めは月の美しい9月。
「月」は「不安・憂鬱」を象徴することもあり
この時期はメランコリックになりやすく、
霊的な世界への扉が開いているかのようです。

後で考えると
自殺を考えるようなことはなかった、
と言ってた子でさえ、
何故かその時は死の誘惑にかられた、ということもあります。

ボ~ッとしている時(傍からはフワフワしているように見える)などに
魔の囁きが聞こえてくるそうです。

特に孤独感を感じている人に
この「魔の囁き」は起こりやすく、
僕の知っているひきこもりの女の子も
8月後半から鬱が悪化し、
頭の中で繰り返される魔の囁きにとり憑かれ、
9月に入ってすぐの日曜の夜、自殺をはかりました。

なので8月後半から9月いっぱいのこの時期は、
少し不安定になっている子どもたちを
大事に大事に見守って
寂しい思いはさせないようにしてあげましょう。


 


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甘え下手の子の不登校

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20年近く不登校生と関わってきて思うのが、
不登校になりやすい子の性格特徴のひとつに、
『甘え下手』というのもあると思う。

不器用だったり 
アピール上手な弟妹に負けてたり・・・

なかなか親の愛情を一身に受け取れないものだから、
とかくエネルギーの要るストレスフルな思春期を
上手く渡れず立ち止まってしまう・・・

なかには
アピール上手な弟妹に嫉妬して
当たったりしている子もいるかも知れません。
(そしてそれを親に叱られて
 『どうせ俺は・・・』と言わんばかりに心を閉ざしていくという・・・)
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こういった子には、
親が
一対一で構ってあげる時間を取ってあげると
好転します。

子どもの言うことに
批判したり反論したり意見したりせず、
丁寧に耳を傾け聞いてあげること。

続けると、大抵、
素直になってきます。
少し幼児返りして
我儘いうようになることもあるかも知れませんが
頑なだったところが
丸くなります。

「今まで親には言っても無駄だと思って何も言わなかった」子が
自分の考えていることを
ちゃんと親に言うようになってきます。
「本当は淋しかった」など
本音や弱い部分を言えるようになって来たりします。

そうなると
学校に行ってないことに対しても
オープンに話し合えるようになります。
ここまで来ると
解決はほぼ時間の問題となります。

稀にあるケースですが、
「あれやれ」「これ買え」などの要求が出てきたとしても
呑む必要ありません。
本当に欲しいのは親からの関心なので、
子どもの言われるがままにしても、
子どもは本心では満足しません。
(まあ、あまりないケースですが)

自分を語るのが苦手な子も含め、
「親から関心を持たれている」かつ「親に認められている」と
子どもに感じ取ってもらうのに
僕がいつも薦めているのは、
子どもが見せてくるもの(出してくるもの・呈してくるもの)を
関心を持って受け止めること。

甘え下手な子は、
自己表現が遠回しなことがあり、
見落とされることもよくあります。

リビングでゲームをしているようなら、
そのゲームについて興味深そうに質問してみましょう。
動画を見せに来たら
「うわぁっ なにこれ!」など反応してあげましょう。
リビングや台所の上にしれっと
読みかけの漫画やDVDなど置かれていませんか?
それにも「面白そうね、どんな内容?」など聞いてみましょう。

子どもが関心を持っていることに関心を持つことは
子どもの意思を認めていることになります。
それは
「自立心」をくすぐるのです。

思春期の不登校には
必ず「自立」のテーマが含まれていますので、
子どもを大切にしつつも
子どもが自ら何かを選び取っていくことに歓んで応じることは
子どもの成長を
引き出すことになるのですよ。


 


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学校に行けていないことを恥じない

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僕は大学時代に、今で言う『不登校』様症状になりました。

一晩中家でゲームして夜明けに床につき、
昼過ぎに起きる。
適当に昼食をとりながら再びゲーム。
それが夕食と風呂の時間以外ずっと朝まで。
このような日が、3年近く続きました。

きっかけは
受験の失敗、失恋、気の合う友人が出来ない、
授業について行けない、先生とのコミュニケーション不足、
大学の校風が自分に合わない、無理に周りに合わせようとし過ぎた、
・・・などのストレスが積み重なった故だと思います。

何度もこのゲーム漬けの生活をやめようとしました。
兄弟にゲームソフトを隠して貰ったり、
兄弟の部屋の鍵付きの引き出しに入れてもらったり・・・
でも
頼むから返してくれと懇願したり、
部屋に忍び込み引き出しをハサミでこじ開けたり、
結局はゲームをしてしまう・・・。

ゲームをする喜びと同時に、
いつも自分をコントロールできない恥ずかしさをも
味わってました。

たまに大学に行くと、
そんな自分が周りから軽蔑されているように思え、
『お前はこの大学にいるべきじゃない』と言われているんじゃないか、
そんな被害妄想にも陥っていました。

 『ゲームをする』
→『ゲームをする自分が情けない』
→『その情けなさをかき消すためゲームする』

この繰り返し。


そこから抜け出すため僕が最初にしたことは、

『ゲームをする自分を恥じないこと』

だったのです。

ゲームをする時に
「これは自分の気分を前向きにするためにする」
と意識してゲームする。

そして終わった後は、
「ゲームをする前より気分が良くなったのだからOK」と言い聞かせました。

『自分はゲームをやめたくてもやめられない情けない人間』
という受け身的イメージから
『自分は自分をより良くするためにあえてゲームをしている』
という能動的なイメージに変えたのです。

自分はどうしてもこのような行動をとってしまう、
と受け身的で、無力感を抱いてしまうところを
自分があえてこの行動(症状)を選び、
そしてその結果少しでも良くなったところを評価する、
ということをしてみた。

すると
徐々にゲームへの執着が薄れ、ゲームの時間が減っていったのです。
そして外へ散歩に出るようになったり、少しずつ勉強をするようになったり・・。

おそらく
『自分の行動を自分でコントロールできる』という
自己効力感が回復してきたのでしょう、
数か月後には、
人目が怖くて仕方なかった僕が
フリースクールで不登校生の相手をするボランティアをするようになり、
さらに大学院に合格、ペットも飼い始め、
家庭教師のバイトまでするように!

「こんな自分じゃダメだ 変わらなきゃ」と
自分を責めている時は変わらなくて、
「これでいいんだ 立派だ」と
自分を許して認めてあげると変わったのだから
まずは自分を傷つけないことからかな。


 
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震災後の子どもの心理

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不登校の子に学校のことを言うと暴れます

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学校に行かなくなった子ども。

毎晩
「明日は行く」と言っているのに
朝が来ると起きられない。
昼前に起きてきて、
家でゴロゴロ、ネットやゲームばかり。

そんな子どもの姿に苛立ち
親としてはつい
「学校に行け」と言ってしまいます。

しかしそうすると
激しい反発を招き、
バトルとなってしまう。
または
厳しい表情でバタンッとドアを閉められ 
部屋にこもられてしまう。
・・・なんてことが
繰り返されていたかもしれません。

不登校になった子に
親が「学校に行け」と言いたくなるのは当然のこと。

でも
学校のことを言って子どもが暴れる、
不機嫌になって部屋にこもられるようなら
まだそれは
言うべき時ではないかと思います。
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と思われるのももっともですが、
学校に行かないことを一番責めているのは
実はお子さんご本人なのです。

思春期に入るまでは毎日普通に学校に通っていた、
というお子さんなら、
「学校には通うもの」ということが理解できています。

「学校」の話題を聞いて暴れる、不機嫌になるなら、
本人はそのことを痛いぐらいよく分かっている、ということ。
暴れたり、物にあたったりなど、イライラが激しい時は、
「何で学校に行けないんだ」という
自責の念に苦しんでいる時。

そんな子どもに
学校のことを言うのは、傷口に塩を塗り込むようなもの。
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と思われ、信用を失い、
親子関係の悪化へと、問題をこじらせていってしまうかもしれません。

まずは落ち着いてもらうこと。
学校へ行けと言わなくなると、
子どもは少し落ち着き、余裕が出て来ます。

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この時期、
学校のことは担任の先生にお任せするといいでしょう。
「学校の先生」が「学校」を話題にするのは当たり前のことなので、
親が言うより反発が少なくて済みます。

とはいえ、
学校に行かない自分を責めている頃なので、
担任が家に(電話・手紙が)来るだけでも
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と、被害的に受け取り、暴れるかも知れません。

しかし
「学校のことを言うと嫌がるので」と言って
学校との関わりを断ってしまうと、
それはそれで、
子どもの中に「見捨てられた」感が残ります。

定期的な家庭訪問、電話連絡、配布物や手紙のポスティングは
続けてもらいましょう。
最初は、激しい反発を示すかもしれませんが、
自分に害がないこと分かってくると、
家に来ることを容認してくれるようになります。

その際、
子どもが担任と「会う」「会わない」かは、子どもに決めさせて下さい。
嫌がっている時は会わなくていいのです。
間違っても
抜き打ちで先生と子どもを会わせようとしてはいけません。

「学校と繋がっている」という意識を持ってもらうことに意味があるのです。
これは、
学校に復帰する時のための伏線作りになります。
(学校の先生との繋がり方、家庭訪問テクニックについてはいずれまた)

「心」は揺れ動くものですから
ずっと「学校なんて行かない!」と暴れているままではありません、
学校に関心が向くときもやってきます。

そのためにも
余計な親子バトルを減らして
家の中で安心して過ごせるようになることをめざしましょう。
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「何で学校に行かないの?」と言う意味

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毎晩毎晩、子どもは
「明日は学校に行く」
と言うのに
いざ朝になると
全く起きる気配なし。

もう子どもの言うことなんて信じられない、

「いったいいつになったら学校に行くの?」
「何で行けないの?」

そう怒鳴ってしまうことも、
あるかも知れません。

とはいえこの台詞、
言ってしまって良い結果になったことが
ワタクシの経験上 ほぼ皆無なため
あまり、お勧めできません。

むしろ言った後
子どもがマンションの屋上までかけ上がって柵を乗り越えようとしたり、
ガラス窓に飛び込んだり、
ナイフを持ち出して来たり、
風邪薬を大量に飲んだりなど、
(実際に死に至るものではないのですが)
衝動的な行動に走ってしまうなど、
悪くなったことの方が多かったです。


不登校生は
学校に行っていない自分を
「良し」と思っていない子が大半ですから
(もちろんそうでない子もたまにいますが)

「何で自分は学校に行けないんだ」
「いつになったら行くんだ」と
心の奥では自分を責め、そして焦っています。

それをかき消すためにも
ゲームやネットやら
自分の趣味に走ったり
ひたすら寝たりします。

しかしその態度が傍からは
怠けているように見えたり、
何の心配もせず
好きなこと三昧に過ごしているよう見えるので
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と、言ってしまいたくなります。

実は子ども本人も
何故行けないのか分かってなかったりします。

きっかけになった友人間のトラブルも解決したのに
いじめてきた相手も謝罪したというのに
それでも何故か学校に行けない、
・・・なんてこともあるのです。

なのでますます、訳が分からない。
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とはいえ
子どもの心の奥で常に駆け巡っているこの台詞を
親があえて言葉にしてしまうと
子どもは
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と感じてしまいます。
また、親を苦しめていることに、罪悪感を抱く子もいます。

親にどれだけ自分が苦しんでいるかわからせるためにも、
また、
こんな情けない今の自分をナシにしてしまいたい、という意味でも
自虐的な行動に走ってしまうこともあるのです。
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子どもに学校に行くよう煩く言っても効果がないことは知っているのに
つい言ってしまう・・・そんなこともあると思います。

親御さん、特にお母様は
お子さんといちばん身近な存在なため、
子どもの気持ちと無意識に繋がっています。

ですから、
お子さんが学校に行かない自分を(無意識に)強く責めている頃は、
お母様も共鳴して
子どもを責めてしまうことが、起こりやすいのです。お母様は、


子どもを責めてしまう自分を責めるのではなく、
子どもに対してどんな気持ちになるのか、
チェックしておくといいでしょう。

スクールカウンセラーの所に行く場合は、
その情報(子どもと居るとどんな気持ちが湧いてくるか)も伝えましょう。
とても貴重な情報です。

以前、
あるお母様が、
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ということがありました。

その不登校のお子さんは
ずいぶん表情も体調も良くなり、ワタクシが
「もうそろそろ登校に誘おうかな・・・?」という頃だったので

「それは お子さんが自分に対し
 『そろそろ学校に行けよ、何で行かないんだよ』と、
 自分にたきつけているんですよ。
 行きたい気持ちがあって、葛藤しているんです。
 ですからそろそろ登校するための刺激を与えないと、
 逆にイライラして攻撃的になるかも知れません」

その頃ちょうど定期テストがあったので
誘ってみたら、全日出席。お腹が痛くなるなどの不定愁訴も出ませんでした。


「何で学校に行かないの」「いつ行くの」と言いたくなる気持ちは
子どもの心のメッセージだったりします。

子どもの心が今どんな状態にあるか、
そしてお母様の心の状態はどうなのか、
それを見ておくことで
「いつ行くか」が、分かりやすくなるのです。


  ・・・ちなみに
  「何故行かないの」と聞かれた場合、
   脳は「行かない」理由を自動的に考えます。
  なので、
  学校に行けない理由ばかりが思いつくことになり、
 結果、「だから学校に行けない」という結論に至るしかありません。
  また、幼い子ほど、
   最初に思いついたことを「正解」だと思い込みます。
  なので幼稚園児などの場合、
 「バスがうるさいから」「給食に食べたいものがないから」など
 ???な解答が出てきたりします。

・・・つまり、この質問の解答には期待できないってことです。

参考文献:「母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ」
母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ
▲子どもが不登校になったとき陥りやすい悪循環会話パターンの修正法などが載っています。
 家族関係の歪み、親子の擦れ違いからくる不登校事例が多め。
 発達障害やDVなどの要因を含む不登校向けではないかもしれません。
 とはいえ高名な東山紘久先生の著書、参考になるものはあります。

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