リストカットしないですむようになるには?

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前回、
リストカット(自傷行為)は、
強い不快な気分を切り替えるためにしている、
その子なりの
とっさの対処法と書きました。

即効性が高いので
ついやってしまう子がいるのも
分からなくはないですが、
可愛い子どもたちが
自分で自分を傷つける様を見るのは
大人としては辛いところ。

何とか別の方法で
切り替えてもらいたいものです。

生徒から
「リスカしたい気分の時はどうしたらいい?」という相談を受けた時は、
僕はいつも
「今までに他の方法で試してみたことはなかったの?」
と尋ね、
あるのなら
「その方法だとどうなったの?」「どのくらいうまくいった?」と
聞きます。

ない場合は
他に何か方法はないかを
一緒に考えたり、
考えてもらうよう
お願いします。

結構な割合で
みな自分なりのリスカ衝動対処法を考え、実践した経験を持っています。

多かったのが
好きな芸能人の写真集、
好きな雑誌、漫画、動画、ゲームなど、
とにかく自分の好きなものを側に置いて
切りたくなる衝動がおさまるまで
それを見たりしたりして過ごす、というもの。

他にも
水を飲む、
好きな楽器を弾く、
身体を動かす、
絵を描く、ブログを書く、
ノートに悪口や落書きをしまくる、
ビーズアクセサリーを作る…、など色々な方法が聞けました。

自傷したくなる衝動は、
45分以上は続きません。
生徒はその間、
何とか他の活動で
やり過ごそうとしてくれます。

その間の努力と工夫は
たいへん立派なものなので、
大いに褒め、ねぎらいましょう。(すばらしい!!)

生徒自らが思いついたリスカ衝動対処法は、
その子の才能に関連しているものが(実は)多いのです。

なので
その対処法についても
「スゴイねそれ!」「いい趣味だね!」「何それ面白そう」と
詳しく聞いたり教えてもらいましょう。
生徒の自信につながります。

それでも「またやっちゃった…」
という子には
「自分を責めたりしなくていいよ、
 それだけストレスがあるってことだからね、
 それより教えてくれてありがとう。
 切った時は必ず誰か(担任、保健室の先生)に報告してね、
 そして手当てを受けて欲しい。
 もし出来るのなら、
 切りそうな気分の時は、前もって教えて欲しい」と、
お願いしておきます。
(もちろん担任の先生や保健室の先生には怒らないよう事前に伝えて)

すると
「今、授業出たらリスカしそう…」と
担任の先生に
前もって言うようになった生徒もいました。

欲を言えば、
リスカしそうになる衝動そのものを
言葉で表現できるようになるといいですね。
そうすると
行動や症状で
表現する必要が減りますから。


さて、
リストカットをしないで済むようになる方法で、
もっともお勧めできるのは
我が国一の天才精神科医、
神田橋條治先生発案の、
芋焼酎風呂

芋焼酎をおちょこ一杯分、
お風呂の湯船に入れて、
その中に(顔面だけ湯船から出して)頭から全身浸かる、
という方法です。
邪気が抜けるのだそうです。
(ただしその後の湯船は
 邪気だらけになります。)
普段からやっておくと予防になります。

手首や足首は
邪気や血液がたまりやすいところ。
心が苦しくなった際に手首を切ってしまう行為は、
邪気を体外に追い出そうとする
本能的行為とも言われてます。

自傷をする子に、
芋焼酎を濡らしたコットンのガーゼで
手首や足首など、
自傷しそうな場所を
スーッと拭いてもらうと、
スーッと邪気がとれるそうです。

「これなら自傷せずに済みそう」と
リストカッターの間で好評なのだとか。

あくまで本に載っていた話、
ということになりますが。▼
『精神科養生のコツ』神田橋 條治

そして
僕が思いついた方法、
バランスボールに座って上下にピョンピョン跳ねる、というもの。
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または
片足でケンケン を左右繰り返す、
スキップする、
廊下を雑巾がけ、…など。

要は自分の正中軸、“芯”を感じる。
その感覚をしっかりさせるという方法です。
やっていくうちに、不快な気分がなくなります。
芋焼酎風呂同様、
普段からやっていてもいい方法です。
インナーマッスルが鍛えられ、『自分軸』がしっかりしてきます。
ストレスに強くなり健康にもいいので
おススメです。

他にも、
自傷したくなる時に、
体を激しく使う運動を思い切りして
その後は逆に、
本を読むなどの頭を使う作業をする、という方法。
学会で聞いてきた方法です。

…など、紹介しましたが、
大抵の生徒たちは
僕が薦める方法より
自分が思いついた対処法、
「自分の好きなことをしてやり過ごす」をとります。

思春期の中学生にとっては
大人から決められた正しい方法より
自分の選んだ「好き」を選ぶ方が
魂の健康に良いようです。



 


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