なぜ子ども達はリストカットをするのか

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子どもの手首に
カッターか何かで
切った痕があることがあります。

リストカット、
通称リスカと呼ばれる、
自分で自分を傷つける行為で、
手首以外の場合もあります。

このリストカット、
一般によく誤解されているのが
『人の気を引こうとしてやっている』
というもの。

たしかに注目されやすい行為なので、
『リスカをしたら、人に構ってもらえる』ということを
切った本人が
無意識に学んでしまうこともあります。
ですがそれはあくまで
二次的なもの。

自傷する動機の多くは、

イライラ・ムシャクシャする、(焦燥感・怒り)
 自分が存在しているのかどうかわからない感じ、(離人感・空虚感)
自分を責めてしまう、すごく淋しい(鬱)
などの、
ひじょうに強い不快な気分からぬけ出すためしている、
というもの。

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と言う子がいますが、
変なことを言っているのではなく、
本当にスッとするのです。

血を流すと血圧が下がりますから
イライラなどの興奮はマシになります。
特に血液は、
手首足首などに溜まりやすく、
(ちなみに邪気も手首足首に溜まりやすいのだとか。)
そこを切ると
スッとした気分になりやすいのでしょう。
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と言う子は
自分の身体に強い刺激を与えることで
身体の輪郭(自分がどこにあるか、どこまでなのか)を確認し、
意識を保つのです。
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傍から見ると
ギョッとする方法かもしれませんが、
その子なりの、とっさの対処法なのです。

なので子どもに
「いいか悪いか」を論じても
根本解決にはなりにくいでしょう。

どんな不快な気分への対処としてしているのか、
を知ることが大事です。

子ども本人も、
なぜしてしまうのか分かってないことも多く、
その場合、
「どんな気分の時、切りたくなるのか覚えていてね」
「切る前と切った後、どんな風に気分が変わっているの?」
など、その子に
リスカの前後をモニタリングしてもらうようお願いします。
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そして
不快な気分を変える方法が他にないか、
今までに何か試してみたことはなかったか、
あるのなら
その方法だとどうなったのか、
どのくらいうまくいったのか、
なかったのなら
他の方法を一緒に考えたり、
考えてもらうようお願いしておきます。


自分を傷つける行為を続けていくと
(意識的にしろ無意識的にしろ
『自分を大事にしていない子』という目で見られるので)
『甘えてる』『病んでる』など言われたり
被害的な目に遭うことも多くなります。

なので何よりも
子どもに
『自分は大事にされるべき存在である』ということを思い出してもらうため
傷の手当てを丁寧にしてあげましょう。

手当てされる感覚が、
『大切にされている』という感覚なのです。

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「そんなことすると
 ケアされたくてリスカすることが増えるのでは?」
と心配される方もいるかも知れませんが、
リスカは
不快な気分に対するとっさの対処法。

ケアを求めてやっている行為ではなく、
ケアが必要になっている状態を表す行為。

リスカに関心を向けるのではなく、
リスカに走ってしまうような、
その子をとりまく不快な状況が何かについて
関心を向けましょう。

『こんなことしてるなら精神病院に入れるよ』など脅すと
「私が辛い思いをしていることを、分かってくれないんだ」と
子どもは深く傷つきます。

『あなたが大事だからもうしないで欲しい』
とお願いする方がまだマシです。
「あなたが自分を傷つけているのを見るのは心苦しい」ということを
素直に伝えましょう。

以前、辛くなるとリスカをしていた子が
お母さんとの関係が良くなって
『親からもらったこの身体を傷つけるわけにはいかない』
と、
リスカを我慢するようになったことがありました。

子どもは
「自分は大人から大事にされている」と感じられると強くなるんですね。

・・・リストカット対処法は次回書きます。・・・

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