なぜ夏休み終りに自殺が多いのか~夏休み後半の危機~

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8月半ばに入りました。

子どもなら誰しも
この長い休みがどこまでも続いてほしいと願っていると思います。

しかし徐々に近づいてくる夏休みの終わり。
それが意識され始める8月後半は、
不登校生にとって最も危険な時期。

今でこそ
夏休みの終わりに子どもの自殺が多いことは
周知のこととなっていますが、
昔はどうだったのか?

実は
不登校が今よりずっと少なかった昭和の時代でも、
夏休み終わり時の子どもの自殺はありました。

宿題を終えられない子が焦りからパニックを起こし、
衝動にかられて自殺を計る・・・なんてことが毎年あったのです。
そのため、
夏休みの宿題には必ず
解答が付けられるようになったのだとか。


これまで学校のことを話題にしても
全く平気だった元気な子でさえ、
この時期、
不安が強くなったり悲しみに浸ったり、
重篤な鬱の人と自分とを同一視するようなことがあります。

なぜこの時期こういったことが起こりやすいのか。

幼稚園児など小さいお子さんでは分かりやすいのですが、
土日明け、
連休明け、
長期休暇明けなどには、
以前出来ていたことが出来なくなったり、
ぐずぐず言うようになったり、
調子が悪くなっている子がたくさん出ます。

止まっていたものを動かす時が
一番エネルギーが要るからです。

夏休みの終盤は、
新学期に向け
長い間「制止モード」となっていた心身にエンジンをかけようと 
潜在意識下で
相当エネルギーを使っています。
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なので
実は心は疲れており、
イライラしたりウツウツしたりメソメソしたりボーっとしたりなど、
気持ちのコントロールが難しい状態となります。

しかし頭で考えても理由が分からず、
本人らなりの理由づけが起こります。

『障碍者の人と比べて自分は頑張ってない・・・』
『他の人はお金持ちなのに僕の家はお金がない・・・』
(へ?君の家が?)

過去の辛い記憶がやたら思い起こされ

『みんなから嫌われている』
『自分なんて生きている価値はない』
『どうせ自分は何をやってもダメ』

そういった思い込みが
強くなってしまうこともあります。

健康な生徒でさえ鬱状態に陥るのですから
もともと心に傷を持っている子や心が弱くなっている子は
なおのこと。

なので
僕は
「8月後半の時期は落ち込みやすくなるけど
 季節性のものだと思って気にしないでね」

 
と、いつも事前に
不登校の生徒や保護者の方に
アドバイスしています。
(また、「夏休み明けにまた会えるのを楽しみにしているからね」と
 再会の約束を一言添えておくことも)

そして2学期始めは月の美しい9月。
「月」は「不安・憂鬱」を象徴することもあり
この時期はメランコリックになりやすく、
霊的な世界への扉が開いているかのようです。

後で考えると
自殺を考えるようなことはなかった、
と言ってた子でさえ、
何故かその時は死の誘惑にかられた、ということもあります。

ボ~ッとしている時(傍からはフワフワしているように見える)などに
魔の囁きが聞こえてくるそうです。

特に孤独感を感じている人に
この「魔の囁き」は起こりやすく、
僕の知っているひきこもりの女の子も
8月後半から鬱が悪化し、
頭の中で繰り返される魔の囁きにとり憑かれ、
9月に入ってすぐの日曜の夜、自殺をはかりました。

なので8月後半から9月いっぱいのこの時期は、
少し不安定になっている子どもたちを
大事に大事に見守って
寂しい思いはさせないようにしてあげましょう。


 


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