「何で学校に行かないの?」と言う意味

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毎晩毎晩、子どもは
「明日は学校に行く」
と言うのに
いざ朝になると
全く起きる気配なし。

もう子どもの言うことなんて信じられない、

「いったいいつになったら学校に行くの?」
「何で行けないの?」

そう怒鳴ってしまうことも、
あるかも知れません。

とはいえこの台詞、
言ってしまって良い結果になったことが
ワタクシの経験上 ほぼ皆無なため
あまり、お勧めできません。

むしろ言った後
子どもがマンションの屋上までかけ上がって柵を乗り越えようとしたり、
ガラス窓に飛び込んだり、
ナイフを持ち出して来たり、
風邪薬を大量に飲んだりなど、
(実際に死に至るものではないのですが)
衝動的な行動に走ってしまうなど、
悪くなったことの方が多かったです。


不登校生は
学校に行っていない自分を
「良し」と思っていない子が大半ですから
(もちろんそうでない子もたまにいますが)

「何で自分は学校に行けないんだ」
「いつになったら行くんだ」と
心の奥では自分を責め、そして焦っています。

それをかき消すためにも
ゲームやネットやら
自分の趣味に走ったり
ひたすら寝たりします。

しかしその態度が傍からは
怠けているように見えたり、
何の心配もせず
好きなこと三昧に過ごしているよう見えるので
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と、言ってしまいたくなります。

実は子ども本人も
何故行けないのか分かってなかったりします。

きっかけになった友人間のトラブルも解決したのに
いじめてきた相手も謝罪したというのに
それでも何故か学校に行けない、
・・・なんてこともあるのです。

なのでますます、訳が分からない。
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とはいえ
子どもの心の奥で常に駆け巡っているこの台詞を
親があえて言葉にしてしまうと
子どもは
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と感じてしまいます。
また、親を苦しめていることに、罪悪感を抱く子もいます。

親にどれだけ自分が苦しんでいるかわからせるためにも、
また、
こんな情けない今の自分をナシにしてしまいたい、という意味でも
自虐的な行動に走ってしまうこともあるのです。
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子どもに学校に行くよう煩く言っても効果がないことは知っているのに
つい言ってしまう・・・そんなこともあると思います。

親御さん、特にお母様は
お子さんといちばん身近な存在なため、
子どもの気持ちと無意識に繋がっています。

ですから、
お子さんが学校に行かない自分を(無意識に)強く責めている頃は、
お母様も共鳴して
子どもを責めてしまうことが、起こりやすいのです。お母様は、


子どもを責めてしまう自分を責めるのではなく、
子どもに対してどんな気持ちになるのか、
チェックしておくといいでしょう。

スクールカウンセラーの所に行く場合は、
その情報(子どもと居るとどんな気持ちが湧いてくるか)も伝えましょう。
とても貴重な情報です。

以前、
あるお母様が、
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ということがありました。

その不登校のお子さんは
ずいぶん表情も体調も良くなり、ワタクシが
「もうそろそろ登校に誘おうかな・・・?」という頃だったので

「それは お子さんが自分に対し
 『そろそろ学校に行けよ、何で行かないんだよ』と、
 自分にたきつけているんですよ。
 行きたい気持ちがあって、葛藤しているんです。
 ですからそろそろ登校するための刺激を与えないと、
 逆にイライラして攻撃的になるかも知れません」

その頃ちょうど定期テストがあったので
誘ってみたら、全日出席。お腹が痛くなるなどの不定愁訴も出ませんでした。


「何で学校に行かないの」「いつ行くの」と言いたくなる気持ちは
子どもの心のメッセージだったりします。

子どもの心が今どんな状態にあるか、
そしてお母様の心の状態はどうなのか、
それを見ておくことで
「いつ行くか」が、分かりやすくなるのです。


  ・・・ちなみに
  「何故行かないの」と聞かれた場合、
   脳は「行かない」理由を自動的に考えます。
  なので、
  学校に行けない理由ばかりが思いつくことになり、
 結果、「だから学校に行けない」という結論に至るしかありません。
  また、幼い子ほど、
   最初に思いついたことを「正解」だと思い込みます。
  なので幼稚園児などの場合、
 「バスがうるさいから」「給食に食べたいものがないから」など
 ???な解答が出てきたりします。

・・・つまり、この質問の解答には期待できないってことです。

参考文献:「母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ」
母親と教師がなおす登校拒否:母親ノート法のすすめ
▲子どもが不登校になったとき陥りやすい悪循環会話パターンの修正法などが載っています。
 家族関係の歪み、親子の擦れ違いからくる不登校事例が多め。
 発達障害やDVなどの要因を含む不登校向けではないかもしれません。
 とはいえ高名な東山紘久先生の著書、参考になるものはあります。

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